シェアチラシとは?ポスティングの本質から費用対効果を試算
ポスティングを検討する際、「とにかく安く配りたい」と考える方が少なくありません。中でもシェアチラシは「1枚3円程度で配布できる格安広告」として注目されがちですが、果たしてそれは本当に“お得”なのでしょうか。
広告の目的は「認知」ではなく「反響(CVR)」であり、費用対効果(CPA)を見誤ると、安く配ったつもりが結果的に最も高くつく失敗広告になるリスクがあります。

シェアチラシとは
シェアチラシとは、1枚のチラシに複数の広告主(一般的には4社前後)が共同で掲載され、コストを分担することで、格安でポスティング広告を実施できる仕組みです。
一見すると費用対効果が高く思えますが、表面上の金額だけで判断すると、広告としての「本質的な目的」を見失うことになります。
シェアチラシの仕組み
シェアチラシは、専用の広告業者が数社分の広告を1枚の紙面にまとめ、ポスティング会社に委託して配布します。たとえば、A4サイズのチラシに4社分の広告を掲載し、全戸配布やエリア限定配布を行う形式です。1社あたりのスペースは限られ、デザインにも共通フォーマットが使われることが多いため、独自性や訴求力に欠けることが少なくありません。
一般的なポスティングの流れと費用感の比較
通常の単独チラシ配布では、デザイン・印刷・配布費用を含めて1枚あたり6〜10円程度が相場です。
一方、シェアチラシは1枚あたり約3円と半額程度で済みます。
しかし、これは「スペースを1/4に削った結果」であり、配布単価を見て“安い”と判断するのは表面的すぎます。CVR(コンバージョン率)を見れば、安物買いの銭失いになる可能性が高いでしょう。
活用される主な場面と業種
美容室、整体院、不動産、パーソナルトレーニングジム、飲食店など、地元密着型の店舗で多く利用される傾向にあります。特に広告予算が限られている新規開業者や個人事業主が導入しがちですが、「最初の認知獲得」という最重要局面で埋もれてしまうリスクを認識すべきです。
シェアチラシのメリット
1枚あたりのコストが安い
最大の魅力は1枚3円前後という低コスト。
4社が共同で掲載することで印刷・配布費用を均等に分担できるため、予算の少ない事業者でも広告を打てる環境が整います。ただし、これは「シェア前提」の価格であり、単体で戦える広告力を持っているわけではありません。
小規模事業者でも導入しやすい
低価格で手軽に始められる点は、確かに魅力です。
特にチラシ未経験者にとっては、「試してみたい」という心理的ハードルを下げる役割を果たします。
しかし、“導入のしやすさ”と“成果が出ること”は別問題です。
広範囲への配布が可能
シェア形式により、1万〜3万部の広範囲なポスティングも可能になります。
ただし、広く配布したところで、肝心のCVR(問い合わせや来訪の成果)が上がらなければ費用のムダです。
シェアチラシのデメリットと注意点
複数サービスの掲載による訴求力が分散する
1枚の中に複数社の情報が混在しているため、ユーザーにとっては「何の広告か分かりづらい」という印象になります。
あなたの広告が主役ではないという事実は重く受け止めるべきです。結果的に、関心のない情報が多いと判断され、チラシごと破棄される確率が上がります。
デザイン面での制限と他社とのバランス問題
他社のデザインが派手なら他社にしか目がいかない可能性
もし他社のビジュアルが強く、写真や色使いが目立っていれば、そちらだけに注目が集まるのは当然です。あなたの掲載スペースがモノクロや地味なレイアウトなら、まるで存在しなかったかのようにスルーされるでしょう。
全体が地味ならそもそも捨てられる可能性
逆に、全体のデザインが地味で目を引く要素がなければ、ユーザーは「広告の価値が低い」と判断して無意識にゴミ箱行きになります。つまり、どちらに転んでも不利になる可能性が高いです。
反響が得られにくいケースのリスク
「1万部配って反響ゼロ」。
これはポスティング業界でも珍しい話ではありません。
ポスティングはチラシのターゲットを誰に合わせるか、そのターゲットがどこに住んでいるのか、を明確にして配布して初めて成果に繋がります。
例えば、スーパーのチラシといった大多数の人が自分ごとに置き換えられるようなサービスなら、配布先を絞らなくても店舗周辺に配布すれば一定の成果はあげられるでしょう。
しかし、学習塾の場合、子供が住んでいる地域に配布しなければ成果は上げられず、不動産系は富裕層が済む地域に配布しないと効果が上がりづらいといったサービスによって配るべきエリアが違うという事実が存在します。
サービスごとによって配るべきエリアやデザインは異なるので、それを合わせてしまうのはかなりリスクが高い選択だと知るべきです。
重要なタイミングでの効果の薄さ
新規オープン、キャンペーン開始、イベント開催など、反響が死活問題となる局面では、他社の情報に埋もれてしまうシェアチラシは選択肢に入れるべきではないでしょう。このタイミングで失敗すれば、挽回に依頼費用以上の費用がかかる可能性があります。
ポスティングは安ければいいと思っている方へ
「コストを低く」は大事だが一番大切なのは反響率
広告は“安さ”ではなく“反響”で評価すべきです。
1枚3円で1万部配布して反響1件と、1枚8円で7件の反響を得られる配布例を比べてください。「高い広告の方が実は安かった」という逆転現象は珍しくありません。数字を冷静に見ましょう。
| 項目 | シェアチラシ | 単独チラシ |
|---|---|---|
| 配布単価 | 3円 | 8円 |
| 配布部数 | 10,000部 | 10,000部 |
| 配布コスト合計 | 30,000円 | 80,000円 |
| 反響件数 | 1件 | 7件 |
| CPA(1件あたりの広告費) | 30,000円 | 約11,429円 |
| 回収費用 (1件あたり20,000円と仮定) | ▲10,000円(赤字) | +8,571円(利益) |
| トータル収支 | ▲10,000円 (1件×20,000円−30,000円) | +60,000円 (7件×20,000円−80,000円) |

1件あたりの利益が2万円のサービスと仮定した場合のシュミレーションです。単独チラシはデザイン・配布セグメントをしっかり整えている状態を仮定しています。
お金がなくても宣伝したいならSNSから始めるべき
もし広告予算が本当にないのであれば、まずはSNSを活用すべきです。
InstagramやX、Googleビジネスプロフィールなど、ゼロ円で始められる集客手段が数多く存在します。シェアチラシに数万円投下する前に、まず無料の手段で試すのが現実的です。
依頼前に本当にこれで採算が取れるかを考えるべき
「3万円で1万部配布できます」──この言葉に飛びつく前に、その3万円で何件の問い合わせを期待できるのか、1件あたりのLTV(顧客生涯価値)を加味して採算が合うのかを冷静に試算すべきです。
感覚ではなく、数字で判断するクセをつけましょう。
反響が出る全国対応のポスティング業者一覧
1位:アドワールド


- 全国に対応したポスティング
- 反響実績データに基づくポスティングをしてくれる
- 自社雇用スタッフ対応だからトラブルが少ない
- WEB広告も独自のリマーケティングで強い
アドワールドは、全国対応に対応したポスティング・チラシ配布に特化した会社です。自社雇用スタッフによるポスティングなので効率的かつ丁寧で正確な配布をするので依頼主にとっては安心感です。
また、100ヶ月以上にわたる反響実績データを活用し、全国の優良なポスティング会社を選定する「黄金の法則」というサービスを提供しています。これにより、正確で効果的なチラシ配布が可能となり、集客効果の向上や印刷費の削減が狙えます。
- 反響率を重視いたい人
- チラシの制作から配布まで一貫して依頼したい人
- 全国規模でのポスティングを考えている企業や個人
2位:エミーオ


- 全国のポスティングに対応
- 相見積もりできるから悪徳業者に捕まらない
- どんな物でも配れる
エミーオでは、業界に精通した専門スタッフが、依頼者の条件や要望に合わせて最適なポスティング業者を選定します。これにより、依頼者は自分で多数の業者を比較検討する手間を省き、効率的に適切な業者を選定することができます。
また、最短当日中に条件に合った業者からの提案を受け取ることができるので、特定の業者に話を聞くよりも素早く自分の理想とするポスティング業者の選定と見積もりをもらうことができます。
- すぐに優良企業を選定したい人
- 最短で数社の見積もりを比較したい
- 過去に業者選びに失敗した人
- 全国規模でのポスティングを考えている企業や個人
3位:株式会社ugo(スプリント)
- 最短4日後に配布開始
- 印刷もポスティングも一括対応
- 地図から見積もりができる
スプリントは印刷から配布まで一括で対応できるポスティング業者です。さらに、依頼者にとって面倒かつ分かりにくい見積もりも地図から簡単に見積もりを取ることができます。
また、「どこに」「どれくらいの人口に」「どの層に」といったターゲティングの不安もしっかりビジュアル化できるため、依頼者も安心して依頼することができます。
飲食店、学習塾、不動産、リサイクルや不用品回収、エステなど幅広いジャンルに対応してきた実績があるのでローカル集客に興味がある人やもっと反響を出したい人におすすめです。
- 印刷とポスティングを一貫して頼みたい人
- 見積もりを分かりやすくスピーディに出したい人
- 安く配布したい人(1部2.78円〜)









